手続き ・ アメリカの看護師の給料

アメリカの看護師の年収は中央値で約1,520万円。ただし、その数百万円は為替です

アメリカの登録看護師(RN)の年収の中央値は $97,550です。今日の為替(1ドル155.8円)で約1,520万円。ただし、この数字には読み方が3つあります。平均ではなく中央値であることその円の金額の数百万円分は為替が作っていること、そしてすべて税引き前であることです。この記事では、米国労働統計局(BLS)の2025年5月のデータで、どこで働くとどれだけ違うのか、給料から何が引かれるのか、そしてその数字にたどり着く入口がどこにあるのかを整理します。

この記事の読み方 年収と雇用の数字は2026年9月18日に、米国労働統計局(BLS)の Occupational Outlook Handbook(Registered Nurses)で確認しました。税率は同じ日に米国社会保障局(SSA)で確認しています。円換算は同日の1ドル155.8円で、為替が動けば円の金額も動きます。受験までの手順と費用は受験手続きの記事に、当日の流れは試験当日の記事にあります。出典は記事の最後にまとめています。

1. 中央値は $97,550、時給は $46.90

BLSが集計した2025年5月時点のRNの年収の中央値は$97,550、時給にすると$46.90です。1ドル155.8円で換算すると、年収は約1,520万円、時給は約7,300円になります。

「中央値」という言葉が大事です。平均ではありません。アメリカのRN約346万人を年収の順に並べたときに、ちょうど真ん中に立っている人の数字です。一部のとても高い人が引き上げることのない数字なので、「ふつうのRNがいくらもらっているか」にいちばん近いのはこちらです。

2. その1,520万円のうち、数百万円は為替です

ドルの金額が同じでも、円の金額は為替だけで大きく変わります。中央値の $97,550 を、為替を変えて換算するとこうなります。

110円と155.8円のあいだで、約450万円の差があります。アメリカで働いている看護師の給料が上がったわけではなく、円で数えたときの見え方が変わっているだけです。

アメリカで暮らすなら、給料はドルで受け取り、ドルで使います 円での金額は、日本から見たときの比較には役に立ちますが、向こうで暮らすときの豊かさを表すものではありません。家賃も食費も医療費もドルで払うので、円安で膨らんだ分はそのまま生活が楽になる分ではありません。比べるならドルとドルで比べるのが正確です。

3. どこで働くかで分かれます

同じRNの免許でも、勤め先によって中央値がこれだけ違います。カッコ内は同じ為替での円換算です。

そしてRNの59%は病院で働いています。外来が19%、介護・居住施設が6%、政府が5%、教育が3%です。いちばん多くの人が立っている場所の数字は、病院の $100,220です。

4. 上の数字はすべて税引き前です

アメリカの給料から引かれるものは、大きく4つあります。

  1. 社会保障税(Social Security)6.2%
    2026年は年 $184,500 までの給料にかかります。RNの年収はほとんどがこの上限より下なので、実質的に全額にかかります
  2. メディケア(Medicare)1.45%
    上限はありません
  3. 連邦所得税
    累進課税です
  4. 州の所得税
    州によって違い、かからない州もあります

1と2を合わせた7.65%は、誰の給料からも自動的に引かれます。中央値の $97,550 なら、それだけで約 $7,463 です。ここに連邦税と州税、さらに多くの職場では本人負担の健康保険料が加わります。

だから「手取りはいくらか」は一行では答えられません。どの州で、どんな家族構成で申告するかを知らないまま手取りの金額を言う人は、知らずに言っています。ひとつだけ覚えておくなら、給料が高い州は、だいたい家賃も税金も高い州です。

5. 席はあります

BLSは、RNの雇用が2025年から2035年までに6%増えると見ています。全職業の平均より速い伸びです。

数にすると、10年で約19万4,700人分の増加。そして毎年約18万800件の欠員が出ると見込まれています。増える数よりも空く数のほうがずっと多いのは、転職や退職で抜けていく人がそれだけ多いからです。

年収より、こちらのほうが大事な数字かもしれません。年収が高くても入る席がなければ意味がありませんが、毎年18万件が空く職業には、入る席があるということです。

6. その数字への入口は、NCLEXひとつです

アメリカでRNとして働くには州の看護局(Board of Nursing)の免許が必要で、免許を受けるにはNCLEX-RNに合格する必要があります。例外はありません。

日本の看護師にとって大きいのは、試験そのものより手前の手続きです。州を選び、書類をそろえ、看護局の承認とPearsonの登録の両方が済んで、はじめて受験許可(ATT)が届きます。そのかわり試験は日本国内(大阪・新宿)で受けられます。順番と費用は受験手続きの記事に、当日のことは試験当日の記事にまとめています。

まとめ

受験の順番と費用は受験手続きの記事に、合格率の実際の数字は合格率の記事にあります。

よくある質問

アメリカの看護師の年収はいくらですか?

米国労働統計局(BLS)によると、2025年5月時点の登録看護師(RN)の年収の中央値は $97,550、時給は $46.90 です。2026年9月18日の為替(1ドル155.8円)で換算すると約1,520万円になります。ただし円での金額は為替で大きく変わり、1ドル110円なら約1,073万円です。勤め先によっても分かれ、政府機関は $110,780、病院は $100,220、教育機関は $78,620 で、RNの59%は病院で働いています。いずれも税引き前の金額です。

アメリカの看護師の給料から何が引かれますか?

大きく4つです。社会保障税(Social Security)6.2%は2026年は年 $184,500 までの給料にかかり、メディケア1.45%には上限がありません。この2つを合わせた7.65%は誰の給料からも自動的に引かれます。ほかに累進課税の連邦所得税と、州によって違う州の所得税(かからない州もあります)、多くの職場では本人負担の健康保険料が引かれます。手取りは州と家族構成によって変わるので、一律にいくらとは言えません。

日本の看護師がアメリカで働くには何が必要ですか?

働きたい州の看護局(Board of Nursing)の免許が必要で、免許を受けるにはNCLEX-RNに合格する必要があります。州を選んで看護局に申請し、書類をそろえ、Pearson VUEに受験登録をして、看護局の承認と登録の両方が済むと受験許可(ATT)が届きます。試験は日本国内(大阪・新宿)の国際会場で受けられます。州ごとの条件や費用は看護局の公式サイトで確認してください。

出典(2026年9月18日確認) 年収の中央値 $97,550・時給 $46.90(2025年5月)・就業者数約346万人・2025〜35年の伸び6%と約19万4,700人の増加・毎年約18万800件の欠員:U.S. Bureau of Labor Statistics — Occupational Outlook Handbook, Registered Nurses(bls.gov/ooh/healthcare/registered-nurses.htm)
勤め先別の年収の中央値(政府・病院・外来・介護・教育):同「Pay」
勤め先別の就業者の割合(病院59%・外来19%・介護6%・政府5%・教育3%):同「Work Environment」
社会保障税6.2%と2026年の上限 $184,500・メディケア1.45%と上限なし:Social Security Administration — Contribution and Benefit Base(ssa.gov/oact/cola/cbb.html)
為替 1ドル=155.8円:2026年9月18日 00:02 UTC 時点のレート(exchangerate-api)
日本国内の会場(大阪・新宿)と受験の手順:受験手続きの記事

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