NCLEXの当日、身分証はパスポートだけ。運転免許証では受けられません
NCLEXの当日に持っていく身分証はパスポートだけです。大阪と新宿の会場は国際会場なので、運転免許証もマイナンバーカードも使えません。そのうえで気をつけたいのは、持っていく物より持ち込めない物のほうです。この記事では、会場に着いてから出るまでの順番、休憩を含めて5時間という時間の中身、そして結果がいつ、どこから届くのかを、NCSBNの受験案内の原文で整理します。
1. 身分証はパスポートだけです
会場では身分証を1つ出します。アメリカ国内の会場なら運転免許証なども使えますが、受験案内が日本を含む国際会場で認めているのはパスポートだけです。そのパスポートも、次の6つの条件を満たしている必要があります。
- 政府が発行したもの
- 有効期限内——受験日に切れていないか。切れ込み・穴・ひび・破損のあるものは期限切れと同じ扱い
- 実物——スマホに表示するデジタルの身分証は使えない
- 氏名がローマ字——登録した姓と名と1文字まで同じであること
- 最近の写真
- 署名——署名のない身分証なら、ローマ字の署名が入った2つ目の身分証も必要
いちばん見落としやすいのは名前です。受験登録で入れた姓と名が、パスポートのローマ字表記と1文字でも違えば受けられません。パスポートが OHNO なら、登録も ONO ではなく OHNO です。予約確認のメールが届いたら、メールの氏名とパスポートを並べて確かめてください。
結婚などで名前が変わった人は、もう一段あります。登録した名前と身分証の名前が違う場合、当日に持っていける証明は婚姻証明書・離婚判決・裁判所による改名の書類の3種類だけで、どれも英語・ローマ字で書かれた原本でなければなりません。日本語の書類はこの条件に当たらないので、名前が変わった人は早めに看護局に確認してください。名前の変更は会場ではできず、看護局への連絡が必要です。
2. 持ち込めない物のほうが多い
持ち物は試験室の外のロッカーに入れます。下の物はどれも試験室には持ち込めません。受験者規約が分けているのは、会場に持ってきてよいかと休憩中に触れるかです。
- 勉強ノート・教科書——会場に持ってこない。持ってくること自体が不正行為の例で、休憩中に見るのも不可
- スマホ・スマートウォッチなどの電子機器——電源を切り、Pearsonの袋に封をしてロッカーへ。休憩中も触れない
- 自分の耳栓——持ち込めない。会場の職員に頼めばもらえる
- 財布・バッグ・ふつうの腕時計——ロッカーへ。休憩中は出せる
- 飲み物・食べ物・ガム・リップクリーム——ロッカーへ。休憩中は出せる
- コート・帽子・マフラー・手袋——ロッカーへ。休憩中は出せる。コート・帽子・マフラーは写真を撮るときも外す
- 外せるアクセサリー(幅1/2cm超)——ロッカーへ
スマホは電源を切って、Pearsonが渡す袋に入れて封をします。袋に入れるのを断ると受験できず、登録からやり直しです。試験が終わったら袋は開けずに職員のところへ持っていき、職員が開けて確認します。自分で開けると記録が残り、結果が取り消されることもあります。
会場が静かとは限りません。受験案内は、同じ部屋で別の試験を受けている人のタイピングの音を「通常の環境」と書いています。音が気になる人は、会場の耳栓を最初から頼んでおくと安心です。
ロッカーは小さいと受験案内に書かれています。前泊して向かうなら、スーツケースはホテルに置いてから出てください。会場は持ち物がなくなっても責任を負いません。付き添いの家族や友人も、会場の中では待てません。
3. 到着してから席に着くまで
受験案内は予約時刻の30分前までに着くよう求めています。30分を超えて遅れると、その日の受験を失うことがあります。受けなかった事実は、看護局が見られる記録として登録に残ります。
受付では、次のことを順に済ませます。
- 身分証を出す
- 受験者規約にデジタルで署名する
問題を持ち出さない・話さない・記憶から復元しない、という約束もここに含まれます(過去問が存在しない理由) - 手のひら静脈スキャン
- 写真を撮る
- 試験室に入る前の保安検査
断ると、看護局から事前に例外を認められていない限り帰され、受験料を失います
検査が終わると、職員が短い説明をして席まで案内します。席で使えるのは、職員が渡す消せるノートボードとマーカー、それに画面上の電卓です。ボードがいっぱいになったら、手を挙げて新しいものと替えてもらいます。
ボード以外に書くことは禁止で、手や体にメモしないこと、と規約に名指しで書かれています。問題をボードに一語一句書き写すことも禁止です。
4. 5時間には休憩も入っています
出題数は85問から150問まで人によって変わりますが、制限時間はだれでも5時間です。この5時間には、最初の案内画面とすべての休憩が含まれます。休憩しているあいだも、時計は止まりません。
- 0:00——案内画面のあと、試験が始まる
- 約 2:00——1回目の休憩の案内が画面に出る。取るかどうかは自由
- 約 3:30——2回目の休憩の案内。こちらも自由
- 5:00——時間切れで終了
合否が判定できた時点で、5時間を待たずに終わることもあります(仕組みはNCLEXとはの記事にあります)。予定の2回以外に休みたくなったら、手を挙げて職員が来るのを待ちます。
休憩を取るときの決まりは次のとおりです。
- 試験室の外に出る
- 出るときと戻るときに、手のひら静脈スキャンを受ける
- ロッカーの鍵にストラップが付き、休憩中は見えるようにしておく
- ロッカーから飲み物や財布は出せるが、スマホの袋と勉強資料には触れない。出した物は職員が確認することがある
- 建物の外には出ないよう強く勧められている。出ると保安の手順をすべてやり直し、そのあいだも時計は進む
5. 結果はいつ、どこから届くか
最後の問題が終わると、受験の体験についての短いアンケートが画面に出ます。答え終わったら手を挙げ、職員がノートボードを回収して、スマホの袋を開けて確認します。進行に問題があって結果に響いたと思うなら、会場を出る前に職員に伝えてください。
結果は会場では出ません。会場の職員も結果を見られません。そして、全員が同じ日に結果を知る「合格発表の日」もありません。結果は一人ずつ、次の2つの経路で届きます。
- 公式の結果——受験後6週間以内(期間は看護局によって違う)に、免許を申請した州の看護局から届く。免許の判断に使われるのはこちら
- Quick Results(非公式)——受験から2営業日後に、Pearsonの受験者ページで $7.95。結果が出ていなければ課金されない。ニューヨーク州・カリフォルニア州など51の州・地域が参加(アラバマ州・デラウェア州などは一覧に無い)。カナダとオーストラリアで登録する人は使えない。看護師として働く許可にはならない
6週間を過ぎても公式の結果が届かないときの問い合わせ先は、Pearsonでも会場でもなく看護局です。
不合格だった場合は、看護局から Candidate Performance Report(受験者成績レポート)が届きます。解いた問題数と、テストプランの領域ごとの得意・不得意がまとめられていて、次の受験に向けた勉強の手がかりになります。再受験は前回から45日以上あけて、1年に8回まで。州によってはもっと少ない回数しか認めないので、看護局に確認してください。
まとめ
- 身分証はパスポートだけ。運転免許証・マイナンバーカードは日本の会場では使えない
- 登録した姓と名は、パスポートのローマ字と1文字まで同じに
- 勉強ノートは会場に持ってこない。持ってくること自体が不正行為の例
- スマホはPearsonの袋に封をして、終わるまで開けない
- 30分前に到着。30分を超える遅刻で受験を失うことがある
- 5時間に休憩も含む。休憩は約2時間後と約3時間30分後、どちらも自由で、時計は止まらない
- 結果は会場で出ない。公式は6週間以内に看護局から、非公式の Quick Results は2営業日後に $7.95
会場の住所と、受験までにかかる費用は受験手続きの記事に、5時間のあいだに解く問題の形式はNCLEXとはにまとめています。
よくある質問
NCLEXは運転免許証やマイナンバーカードで受けられますか?
日本の会場では受けられません。大阪と新宿の会場は国際会場で、受験案内が国際会場で認めている身分証はパスポートだけです。身分証は、政府発行・有効期限内・実物(デジタルは不可)・ローマ字の氏名・最近の写真・署名の6つを満たす必要があり、登録した姓と名がパスポートの表記と完全に一致していなければなりません。一致しないと会場から帰され、受験登録のやり直しと受験料の再支払いが必要になり、国際会場の追加料$150も戻りません。
NCLEXの休憩中は時計が止まりますか?
止まりません。制限時間の5時間には、最初の案内画面とすべての休憩が含まれます。予定の休憩は開始から約2時間後と約3時間30分後の2回で、どちらも取るかどうかは自由です。休憩するときは試験室の外に出て、出るときと戻るときに手のひら静脈スキャンを受けます。休憩中にロッカーから飲み物や財布は出せますが、スマホの入った袋や勉強資料には触れられません。
NCLEXの結果はいつ分かりますか?
会場では分からず、全員に共通の合格発表の日もありません。公式の結果は、免許を申請した州の看護局から受験後6週間以内に届きます(期間は看護局によって異なります)。それより早く知りたい場合は、受験から2営業日後にPearsonの受験者ページの Quick Results で、非公式の結果を$7.95で確認できます。ニューヨーク州やカリフォルニア州など51の州・地域が参加していますが、カナダとオーストラリアで登録する人は使えず、看護師として働く許可にもなりません。
身分証の6条件・国際会場はパスポートのみ・署名がない場合の2つ目の身分証・破損した身分証:同「Identification Requirements」/NCLEX — Acceptable ID(nclex.com/acceptable-id.page)
名前が変わった場合に認められる書類:同「Your Name」
学習資料を会場に持ってくることが不正行為の例であること:同「Test Center Rules and Regulations」
電子機器の袋・持ち物の区分・ノートボード・耳栓・休憩の手順:NCSBN Examination Candidate Rules 6.0(同所収)
30分前の到着・遅刻・受付の手順・保安検査・同伴者・ロッカーの大きさ:同「Exam Day」
休憩の時刻・建物の外に出ないこと・機械トラブル:同「Breaks」「Technical Issues」
タイピングの音・終了後の手順・結果の届き方・受験者成績レポート:同「Testing Environment」「Exam Conclusion」「Results Reporting」「Candidate Performance Report」
再受験の45日と年8回:同「Retake Policy」
Quick Results の料金・2営業日・参加している州と地域の一覧:NCLEX — Quick Results(nclex.com/quick-results.page)
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